冬の京都の愛宕山は、登山初心者でも雪の上を歩けました。
はじめに
去年の年末のことになりますが、雪山を歩いてみたくて京都の愛宕山に登ってきました。雪で騒音が吸収されてシンとした静寂の山を登ることができました(思わず熊鈴も外しました、熊は冬眠してることを信じて)。今回はその時の様子を書きたいと思います。また、紅葉シーズンに愛宕山に登った時の様子も以前書いておりますので、そちらも参考になさってください。
冬の愛宕山
阪急嵐山駅から見た愛宕山
私が登ったのは2022年12月26日(月)の年末休みの初日でした。時刻は朝9時ごろでしたが、阪急嵐山駅から見た愛宕山は完全に雪山と化していました。この時点でわくわくがとまりません。今から画像の雪山のてっぺんまで行って帰ってくることができることに自分ってすごいという気にさせてくれるのも山登りのいいところですね。
雪の愛宕山を登ってみて
いつも通り清滝の鳥居を抜けて表参道ルートを行きますが、この時点では雪はなく、朝露で若干濡れたと思われるぬかるんだ地面を歩いていきます。
雪が現れ始めるのは2キロ地点の20/40の看板を過ぎた頃からでした。とはいえ茶色い地面と白い雪の割合は半々といったところで、まだ普通の登山靴で問題なく進めます。この後、3キロ地点の水尾別れあたりから雪が深くなっていきます。愛宕山の登りは階段状なので、登りは登山靴でなんとか登れますが、下りは着地時のスリップが怖く、登山靴ではゆっくり降りることになります。私としては前日に買ったモンベルのチェーンスパイクを試す機会に恵まれまして、スリップの心配せずにサクサク降りれたのでかなり快適でした。冬山低山にはかなり役立つのかもしれないですね。ちなみに、この地点で気温はマイナス2度でした。
黒門あたりはどっさりと雪が積もっていまして、黒と白のコントラストは素敵でした。雪が降るといっそう山が美しく見えて、音も静かになるため、愛宕山の神聖な空気をいっそう感じます。自分自身も気が落ち着くというか精神が研ぎ澄まされるような感覚になりました。
最後の愛宕神社に向かう約300段の階段は雪で大変滑りやすくなっていたので、慎重に進みます。ここが一番滑った時に危険な箇所かもしれません。ちなみに、頂上での気温はマイナス4℃でした。山頂でご飯を食べている人は誰もおらず、頂上でゆっくりというのには向かないかもしれないです。
最後に
愛宕山の表参道は登山道がきっちりと整備されていて、雪道でも歩きやすいため、私のような初心者で雪山に登ってみたいという人にピッタリの登山コースでした。3キロ地点からは雪深かったですが、身の危険を感じることなく登り切れました。また、雪山の良さも存分に味わって帰ってきた気分になりました。最近は愛宕山にはお水上げというペットボトルの水を背負って献上する文化があることを知ったので、次に登るときは体力づくりもかねて、お水上げにチャレンジしたいと思います。先日笠置キャンプ場にありあわせのテント装備を持って電車でキャンプに出掛けたときは荷物は11㎏ほどだったのでそれくらいを担いで登れるようになりたいところですね。以上、少しでも参考になれば幸いです。