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アウトドア系になりたい筆者のアウトドアレビュー

石鎚山は怖かったので迂回ルートで登頂しました

はじめに

2022年のGWには鳥取の大山、2023年のGWには山形の蔵王山とGWには百名山に登るのが個人的な恒例となっており、2024年は四国の石鎚山と剣山に登ろうと四国へ遠征に行って参りました。行ってみた感想としては、移動の車も登る山も度胸のいる旅行でした。石鎚山は車の移動は険しくなかったですが、楽しむには自分の体力への自信が必要でした。運動不足にならないように準備していきましょう。

石鎚山の基本情報

石鎚山日本百名山の1つで、西日本最高峰となる1982mの山です。見どころとしては、頂上近くにある3つの鎖場と、山頂から両脇が切り立った崖の尾根沿いを通らなければいけない天狗岳があります。どちらも一度進むと戻れない高度感と恐怖感のあるスポットです。登山ルートには、北側からロープウェイを利用して登る成就ルートと南側から登る土小屋ルートがあります。

石鎚山の登山レビュー

ロープウェイは7時前に行くのがおすすめ

京屋温泉の駐車場は門のすぐそば

今回は成就ルートを利用して石鎚山にチャレンジしてきました。GWのロープウェイの始発は7時40分ですが、7時を過ぎたころから続々と人が増え、7時20分には行列になっていました。そのため、ロープウェイの始発に乗りたい場合は7時前に駐車場に到着しておくのが良いでしょう。

駐車場は大きく2か所あり、温泉施設の前にある駐車場は広く50台ほど停められそうで、ロープウェイ乗り場に近いです。手前は10台ほど停められるところがあり、80代のおじちゃんが誘導(客引き?)をしています。何も知らないと80代のおじちゃんの誘導で手前に停めてしまいます(私がそうです)が、温泉を利用するなら奥が良いでしょう。また車中泊している方も多そうでした。私はモンベルのキャンプ場に宿泊しましたが、ロープウェイ乗り場まで約30分でとてもアクセスが良くおすすめでした。

ロープウェイは450mから1300mまで一気に高度を稼いでくれます。大人往復2200円ですが、モンベル会員であれば会員のみ100円引きの特典を得られました。

成就神社までは緩やかな登りの後に緩やかな下り

ロープウェイに着くとまずは緩やかに登って成就神社に向かいます。成就神社にもトイレや自動販売機がありました。成就神社で登山の安全を祈願したり、槌を持って記念撮影をしたりすることができました。登山口には門をくぐっていざ石鎚山へ。

試しの鎖は一度行くと引き返せない恐怖との戦い

試しの鎖 この先に垂直な壁があります

石鎚山の特徴は4つある鎖場です。ふもと側から順に、試しの鎖、一の鎖、二の鎖、三の鎖があり、長さはそれぞれ以下の通りとなっています。

  • 試しの鎖:48m 
  • 一の鎖:33m
  • 二の鎖:66m
  • 三の鎖:63m

成就神社からしばらくするとまずは試しの鎖が現れます。普段は登山をしない彼女を連れて行ったので、鎖場は回避するつもりでしたが、彼女がトライしたいとのことなので試しの鎖にチャレンジしてみることに。下から見える範囲では、崖は垂直ではなく、80°くらいなので「行けそう」と思うのですが、半分ほど登って上を見上げると最後の10mほどは完全に垂直になっており、「これはいけるだろうか…」と冷や汗がでます。そして下を見下ろすと落ちれば確実にけがでは済まない高度で、すでに下から次の登山者が登ってきており、もちろん降りることはできません。怖い怖いと思いながら、あとは自分を信じて丁寧に1つ1つ足場を探しながら残り半分を登ることになります。鎖は普通の登山ルートに用意されているものよりもずっと太くて丈夫なので、完全に頼り切り、足を動かすときは絶対に両手で鎖を握っておくように心がけ、何とか登り切りました。登れるかどうかわからないドキドキを乗り越えて登り切った時の気分はかなり良いですし、試しの鎖の終点は眺めがよかったので登り甲斐はありました。

残りの一の鎖、二の鎖、三の鎖は回避

修行者の人と思われる、裸足で和装にほら貝を持って登ってらした方の話を耳にしたのですが、試しの鎖が登れれば、一の鎖、二の鎖、三の鎖は問題なく登れるとのことでした。しかし、試しの鎖以外の一の鎖、二の鎖、三の鎖は山頂付近に連続してあるので、体力の残量との相談も必要でした。私たちは、体力ゲージがギリギリなことと、試しの鎖で名物の鎖は体験できたということで迂回ルートを取ることにしました。なぜか負けた気分が沸き起こりますが、今回の目的は百名山に彼女とゆっくり登ることと言い聞かせて迂回ルートの階段を上りました。登山なんてただの趣味なのだから好きなように登って好きなように降りればよく、そこに鎖を登った人がえらいとかそんなことはないのです。

石鎚山の頂上弥山に到着し、天狗岳は回避

天狗岳

石鎚山の弥山頂上に到着すると、小屋と石鎚山の標札と石鎚神社があります。そこからさらに崖沿いを歩くと天狗岳に行くことができますが、鎖すら回避する我々にそのガッツも体力もなく、記念に天狗岳の写真を撮るだけとしました。天狗が飛び立ちそうな特徴的な形をしたピークに行くルートはGWということもあって人が多いのか行列となっていました。弥山に荷物を置いていく人もちらほらいました。西日本最高峰とのことで景色を楽しみにしていったのですが、私たちが登った日の天気は雨が降った次の日の曇りの日で、景色はほとんど雲海状態で山々が連なるようすを遠くまで眺めることはできませんでした。雲海は雲海できれいではありました。

さいごに

石鎚山はGWに久々に登山を楽しみに行くには少し過酷な山でした。総じて普段山登りを頻繁にしていない我々のようなサンデードライバーならぬホリデー登山者には、あまりおすすめではない山だったと思います。確かな体力と、つまづいたり滑ったりしないような山歩きの経験がないと自信をもって見どころにチャレンジできない山でした。ホリデー登山者には、運転は大変ですが、剣山の方がおすすめです。

 

2022年と2023年のGW百名山旅行の記事はこちら

 

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